ガンプラ製作中級編で必要な道具や工具

middle-level-tool-eye-catch ガンプラ製作テクニック

こんにちは、なき爺です。
今回は、オリジナル作品を製作するための、ガンプラ製作フロー中級編でご紹介した作業に必要な道具や工具について詳しくご説明させていただきます。本当であれば、製作フローの解説と一緒に道具も説明する方が理解し易いと思いますが(最初そのように考えていましたが)、文字数が非常に多くなったことから、記事を分けることに致しました。
道具や工具については、加工編でも一部紹介しているものもありますので、重複するものもありますが、詳しくご説明させていただきます。皆様のガンプラライフの参考にしてください。
https://nakiusagi-g.com/process-flow-middle-level1/

 

1. 塗装関連工具・道具

オリジナル作品を作る上で、最もわかり易い加工は塗装です。塗装するだけで印象はガラッと変わりますし、色を塗っているだけで既製品ではないと言うことが一目でわかります。故に、塗装はガンプラ製作の醍醐味の一つであり、塗装には一部だけを塗装する部分塗装と、ほぼ見えるところ全てを塗装する全塗装に分類できます。
塗装方法は、マーカー塗装、筆塗装、缶スプレー塗装、エアブラシ塗装(エアースプレー塗装)に分かれます。塗料の種類はここでは一旦考慮していません。ウェザリング・墨入れは後述します。
塗装方法ごとの特徴は以下の通りです。paint-style-tableどの塗装スタイルも一長一短です。ご自身の性格や、製作環境(場所・時間)・目指す仕上がりなどによって選んでください。『最初は筆塗装から始めるべき』と言う方もいますが、私は何から始めても良いと思います。しかし一つ言えるのは、エアブラシを始めたとしても、必ず筆塗装の必要性は出てきますし、マーカーを使うシーンも出てきます。加工編でも説明しましたが、部分塗装は筆塗りが便利です。マーカーを塗料皿にちょっと出して、筆で塗るとお手軽で失敗も少なくなります。

マーカー塗装

必須道具:マーカーペン、薄め液or消しペン、
便利道具:筆、塗料皿、持ち手棒、持ち手棒台

painting-makerペン型マーカーなどを使って塗装します。GSIクレオス社のガンダムマーカーが有名です。このマーカーは薄め液、消しペンなども用意されています。1本250円程度と安価で、ガンプラのモデルにあった色が用意されていますので、手軽に塗装が楽しめます。しかし、種類は他の塗料に比べると多くありません。直接塗る場合はマーカーと消しペンで充分ですが、より細かい部分に塗ったり、塗りむらを少なくするには薄め液、アルミ製塗料皿、筆が必要です。持ち手棒(棒の先にクリップが付いているもの)があると便利です。
最近では非常に仕上がりが良いメッキ色のマーカーペンも販売されています。私はマーカーペンは部分塗装用として使用することが多いです。

筆塗装

必須道具:塗料、薄め液、洗浄液、筆、塗料皿
便利道具:持ち手棒、持ち手棒台、塗装用手袋

painting-tool-etcアクリル(水性)・ラッカー・エナメルどの塗料でも筆塗りは可能です。塗料もたくさんのメーカーから販売されております。代表的な塗料はラッカーで、クレオスの Mr.カラーシリーズは非常に多くの色があります。他にもガイアノーツ等もあります。アクリル(水性)塗料は、クレオスの水性ホビーカラーや、シタデル、ファレホなどがあります。エナメルカラーはタミヤが有名です。エナメル塗料は塗膜は強いですが、プラスチックを脆くする可能性もあるので、部分塗装用に使用することをお勧めします。ラッカーやエナメルは刺激臭が強いので、屋内で使用する場合は、塗装ブースを使うなど換気に注意し、有機溶剤作業用マスク・塗装用手袋(ゴム手袋など)の着用が必要です。専用の薄め液、洗浄液、塗料皿、筆が必要です。持ち手棒があると便利です。

缶スプレー塗装

必須道具:缶スプレー、持ち手棒、持ち手棒台、防毒マスク(屋内)、塗装ブース(屋内)
便利道具:塗装用手袋

spray-booth水性・ラッカースプレーがあります。エアブラシもそうですが、スプレーの場合は、直接最初からパーツに吹きかけるのではなく、吹き始めと吹き終わりは、パーツに当たらないようにしましょう。吹き始めと吹き終わりは、ミスト量が一定にならないので塗膜が一定になりません。また、スプレー塗装には持ち手棒が必須です。ラッカーを使用する場合は、屋外で行うか、屋内で行う場合は塗装ブースを用い、有機溶剤作業用防毒マスク・塗装用手袋を着用しましょう。

painting-boothここで少し塗装ブースについて詳しく触れておきたいと思います。屋内でラッカースプレー塗装(エアブラシ塗装も同様)を行う場合、吸引式塗装ブースをお使いになることを強くお勧めします。ネットではダンボール製の箱型に段ボールを詰めただけのような簡易塗装ブースも販売されていますが、ミスト状になった塗料は拡散(吹き戻し)しますので、吸引が必要となります。簡易式はダンボールの目に塗料を付着させることで拡散を防ぐとしていますが、一瞬だけならいいですが、ある程度の時間塗装を行う場合、吸引しないとミストは部屋中に蔓延します。色も問題ですが、有機溶剤がカーテンや布製の物などに付着すると匂いがなかなか取れなくなり健康を害する要因となりかねません。よって、屋内でスプレー塗装を考えている人は、必ず吸引式塗装ブースを用意しましょう。最近では水洗式ブースもありますが、実力の程はよくわかりません。一回の塗装でかなり水が汚れるようで、毎回タンクを綺麗に洗わないといけないようです。吸引式で注意しないといけないのは、吸引力だけでなく音もです。屋内の場合(特に夜に作業する場合)塗装ブースの音は結構うるさいです。(掃除機レベルのものもあります)。ファンの様式・回転数によって騒音量は違います。プロペラファンよりシロッコファンの方が静音です。回転数を下げると音は小さくなりますが、吸引力も落ちます。私は長年タミヤのツインブースを愛用していますが、この商品の利点は十分な吸引力にも関わらず静音なこと。デメリットはLEDライトが付いていないこととメンテナンスが面倒なので、工夫して使わないとないといけないことです。最初は2万円程度の回転数を調節できるLEDライト付きのものが良いと思います。市販もので最上位は、ガットワークスのネロブースかRAYWOODのニトロブースだと思います。最強の吸引力と静音性で多くのプロやセミプロの方が使用されています。また、この両商品とも構造的には同じで非常に簡単ですので、業務用のシロッコファンを購入し、木材でDIYされている方もいます。ネロブース・ニトロブースは45,000円前後ですが、DIYだと30,000円以内(ファンの価格による)で製作できます。両商品ともやや大きめですので、私は、将来的には自作しようかと考えています。

エアブラシ塗装

必須道具:塗料、薄め液、洗浄液、ハンドビース、コンプレッサー、塗装ブース、
防毒マスク、塗装手袋、持ち手棒・持ち手棒台・ワイプ
便利道具:空気圧計、ドレンキャッチャー、ハンドビース置台、乾燥機、超音波洗浄機、塗料ボトル、
攪拌棒、調色カップ

airbrush水性・ラッカー・エナメル塗料が使用可能です。専用の溶剤を使って、適度に薄めて使用します。エアブラシ塗装には、コンプレッサー・ハンドビース・塗装ブースが必要です。エアブラシ塗装のハンドピースは、シングルアクション、ダブルアクション、トリガータイプがあります。
初めてエアブラシ塗装に挑戦する方はダブルアクションの0.3mmからスタートすると良いでしょう。細吹き用の0.2mm、太吹き用の0.5mmもありますが、よほど大きな面積を吹かない限り0.5mmは不要です。ハンドビースも高価ですので、最初は汎用性の高い0.3mmが良いでしょう。エアブラシは圧縮した空気を塗料と一緒に吹き出すため、空気中の水分が液化することがあります。水分が塗料に混じると塗装ムラが発生しやすくなりますので、ドレンキャッチャーがあると安心です。また作業途中に塗料を足したり塗装するパーツを交換する際など、ハンドビースを置く台も必要です。(エアブラシ塗装については、書ききれない程たくさんのことがありますので、別途詳しい記事を書きたいと考えております)
調色(自分で色を混ぜてオリジナルの色を作る)を行う場合は、調色カップ(紙コップでも可)、塗料皿、攪拌棒などもあった方がよいでしょう。特にラッカー・エナメル塗料を使用する場合は、有機溶剤作業用防毒マスク・塗装用手袋を着用しましょう。

airbrush-compressor究極の塗装道具であるエアブラシ塗装(エアースプレー塗装)は、最近では1万円程度で充電式のハンドピース一体型のものもあります。「意外に持ちやすい」「お手軽」と言う声も聞きます。私も一台購入しましたが、正直な感想としてはお勧めできません。バッテリー時間が20〜30分と短く、ちょっと塗るくらいならいいですが、作業中にバッテリーが切れて作業を中断しなければなりません。充電の間塗料が乾燥したり、ハンドビース内の塗料が乾燥します。また、バッテリーが切れるとハンドビースの洗浄もできませんので、予備のバッテリーが必要。しかし、予備があったとしても同じことであり、バッテリー時間を気にしながら、塗装を行わねばならないということになります。また、空気圧の調整が出来ない(弱い)ことから塗料タイプや塗装方法の範囲は限定されます。エアブラシ塗装を始めるなら、最初は据え置き型のコンプレッサーの購入をお勧めします。据置型コンプレッサーは3万円から5万円程度です。私は一台目クレオス(写真)、2台目はタミヤ(写真)です。

dropper bottleエアブラシ塗装は、ハンドビースのカップに塗料を入れますが、ハンドピースのカップの大きさには制限があります。エアブラシ塗装の場合、塗料を適度に希釈し丁度良い濃度にして使用します。カップの塗料がなくなる度に塗料を作っていては大変ですので、ある程度広範囲を塗装する場合は、塗料を前もって作っておく必要があります。紙コップを使っている方もいらっしゃいますが、私は、ドロッパーボトルを使って予め希釈したものを用意しておくことをお勧めします。私はタイで、現地で販売されていたドロッパーボトルタイプで最初から希釈されたエアブラシ用塗料を試しに使いましたが、非常に便利でそれ以来予め希釈しドロッパーボトルに入れて使用するようにしています。撹拌用にステンレス製の撹拌ボールを入れておくと、使用前にシャカシャカ振るだけで攪拌が楽にでき、塗料をエアブラシのカップに注ぐのも楽になります。ドロッパーボトルは先端がツイスト式・キャップ式、蓋式など色々なタイプがありますが、ご自分が使いやすいものをお使いください。容量も多数種類がありますが、元々の塗料の容量は1瓶10ml〜18ml程度です。エアブラシ塗装の希釈率は一般に1:3程度ですので、60ml〜120ml位のサイズがよいのではないでしょうか? また、予めメモリが印刷されているものもありますので、メモリ付きのものを購入すると何かと便利です。もし塗料が余っても、そのまま保管できます。

なき爺
なき爺

こだわっている方は、塗料瓶のラベルを綺麗に剥がして、ドロッパーボトルに貼って保管している方もおられます。ドライヤーでしばらく熱してやると、ラベルは簡単に剥がれます。

kim-wipeまた、エアブラシ塗装は、塗装と洗浄を繰り返しますので、ワイプが必需品になります。市販のティッシュは掃除中に繊維がハンドビースに入り込む恐れがありますので、医療分野で使用されている繊維が出ないキムワイプがおすすめです。(ハンドビースは非常に精密な塗装工具であり、液状の塗料を0.2〜0.5mmのノズル径に針を後ろから入れ、針を前後させることで針先とノズルの隙間を調節することで塗料の量を調節しながら、空気圧で塗料を噴射させることでミスト状の塗料が吹き出す原理です。

dish-washer-etcまた、エアブラシ塗装は塗膜が非常に薄いことから、パーツの表面に油成分が付着している(手で触っただけでも、油成分は付着します)と塗装密着性に影響します。従い、塗装前にパーツを洗浄します。家庭用中性洗剤をとブラシなどを使って洗浄しても良いですが、超音波洗浄機を用いて洗浄すると短時間で綺麗に洗浄することができます。また、洗浄後・塗装後は乾燥機があると便利です。ガンプラの世界では、山善の食器乾燥機が温度も高くならず、プラモデル乾燥用に最適と言われています。超音波洗浄機は分離式のサンワダイレクトのものが便利です。私も愛用しております。

なき爺
なき爺

多数の小さいパーツを塗装する時は、割り箸や竹串とダンボール片を使って手持ち棒を自作し、両面テープを段ボール面に貼り、パーツを複数付着させ、一気に塗装すると楽ですよ。

持ち手棒台も発泡スチロールや百均の猫の爪研ぎなどを使うのも手です。軽すぎてパーツの重みで倒れたりしなければ大丈夫です。

 

2. 汚し塗装道具

必須道具:塗料、色鉛筆
便利道具:ドライブラシ、スポンジ、ティッシュ

weathering-material汚し塗装には専用の色々な商品が多く販売されています。これを使わないと駄目というものはありません。専用のウェザリングペン・ウェザリング塗料・ウェザリングマスター(ファンデーションのようなもの)、色鉛筆、ドライブラシ・スポンジなどを使う場合もあります。ホコリ表現や泥表現などペースト状のものもあります。ちょっとした塗料剥げ・錆表現には色鉛筆を使います。ドライブラシを使って、表現したり、自然な雰囲気を出したい時にはスポンジも使用します。全体的な汚し(くすんだ感じ)にはエナメル塗料・水性塗料などを薄め液で十分に薄め(本当に薄くて大丈夫)て全体的に塗り、その後に部分的に雑に拭き取っていきます。そうすると自然な「汚し」ができます。

 

3. 墨入れ道具

必須道具:塗料、薄め液、綿棒

panel-line-ink墨入れもこれを使わないといけないというものはありません。墨入れ用として、シャーペン、墨入れペン、墨入れ塗料なども販売されています。墨入れペン・墨入れ塗料は、はみ出したところをふき取ることが前提になっていますので、消しペン・薄め液が必要です。ふき取る際に綿棒を使うと便利です。綿棒は模型用以外でも簡単に手に入りますが、拭き取り様であれば、模型用の硬く先が尖っていて毛羽立たないものがお勧めです。普通の綿棒は先が柔らかく簡単に毛羽立ってくるので、パネルラインの拭き取りには向きません。(そこまで気にしないというのであれば、市販の物でも構いません)

4. 新規スジボリ工具・道具

必須道具:ケガキ針、タガネ、ラインチゼル、彫刻刀(平刀)、
スジボリガイドテープ、ガイドプレート
便利道具:デザインナイフ、セラミックブレード、紙やすり、ピンセット

line-guide-tape-plate新規スジボリの下書きにはシャーペンなどを使います。スジボリのデザインが決まったら、きれいな直線や曲線を引くためのガイドを使います。スジボリガイドテープやスジボリガイドプレートなどもあります。スジボリガイドテープは多くのメーカーが販売しています。ネットでは安価なものも販売されていますが、粘着力が弱かったり、硬すぎて使い勝手が良くないものもあります。それほど大きな金額差ではありませんので、信頼性の高いブランドのものを使う方が良いと思います。スジボリガイドプレートは、一般的な曲線ものだけでなく、ガンプラ製作に特化した代表的なデザインのものが多く用意されています。ガイドプレートを使用する場合は、マスキングテープなどを使ってしっかりと固定します。
chisel新規スジボリには、ケガキ針、タガネ、ラインチゼルを使用します。タガネやラインチゼルは0.1mm〜2.0mmと色々なサイズが、多くのメーカーから販売されています。まずは安価で幾つかのサイズがセットになっているものを購入し試してみるのも手です。よく使うサイズは後で専用サイズのラインジゼルやタガネを買い足しても良いでしょう。私がよく使うタガネは0.125mm, 0.2mm, 0.5mm, 0.7mmです。スジボリにけがき針を使用する方も多いと思います。わたしも鋭角なカーブ等はけがき針を使用しています。タガネよりけがき針の方が失敗が少ないと思います。
chisel-needle-differenceけがき針とタガネの違いは溝の断面形状です。けがき針はV型に、タガネ・チゼルは角型になります。このため、けがき針の方が掘りやすいですが、墨を入れた際に、墨の量によって、太さが変わってしまうと言う欠点があります。肉眼で視認出来るかというと墨の量によります。タガネ・チゼルは最初堀りはじめはヨレる可能性が高いですが、一度溝が掘れると非常に綺麗なパネルラインができます。墨の量による太さの変化もありません。タガネ・チゼルの場合、表面の角にバリが現れることがあります。掘り方によって現れ方は変わってきますが、掘り終わった後に、デザインナイフ・セラミックブレードなどでカンナ掛けをするか、小さく切った紙ヤスリをピンセットでつまみ、エッジのバリを落します。
ちょっとした長さの直線の場合、ガイドテープを貼るより、彫刻刀の平刀で、あたりをつけ、その後タガネ・チゼルで整えると時間を短縮できますので、彫刻刀の平刀を持っていると便利です。

instant-hardening-putty誤って失敗した時には、その部分だけちょと埋めるUV瞬間硬化パテなどがあると便利です。パテ埋めして、やすりをかけて元通りにします。瞬間接着剤を使って補修される方もいますが、瞬間接着剤は硬化後非常に硬く、プラスチックパーツより研磨しにくいですから、表面を整えるのが難しいです。パテの方が失敗しにくいです。私は、ガイアノーツの瞬間カラーパテを愛用しています。ノズル式ですので、キャップを外して埋めたい所にちょっと出すのに便利です。適度な粘土の液状で失敗したところに流れ込んでくれるので補修しやすく、硬化スプレーをプシュで瞬時に硬化します。

 

5. 合わせ目消し道具(工具)

必須道具:接着剤、ヤスリ、
便利道具:金属ヤスリ

plastic-glue合わせ目消しには、接着材が必要です。ゼリータイプ・流し込みタイプ等いろいろありますが、使いやすいものを使用してください。私は流し込みタイプを愛用しています。色々なメーカーから販売されており、瓶上の容器ですと、キャップの部分に刷毛(ハケ)ついていますので便利です。最近では有機溶剤を使用していない刺激臭の少ないタイプのもの(やや割高ですが)も販売されています。私も愛用しています。

なき爺
なき爺

刷毛の毛先を少なく切り落とすか、デザインナイフやニッパーで斜め切りしておくと、細い箇所に使用する場合に便利です。

metal-file接着の後に盛り上がった分を整えるヤスリも必需品です。通常紙ヤスリや・ヤスリスティックを用いますが、金属ヤスリで、先ず盛り上がったところをある程度削っておくと時短作業に繋がります。金属ヤスリはホームセンターでも手に入りますが、プラモデル用のものを使う方が良いと思います。金属ヤスリは粗目・中目・細目・油目の順にヤスリ目が細かくなっていきます。一般的に粗目#40~100、中目#120~#240、細目#280~#800、 油目#1000~#1500となっていますが、メーカーによって違います。プラモデルの場合、余程のことがない限り、細目・油目で十分です。金属ヤスリは、ヤスリ目もそうですが、材質がプラスチックより硬いので、力を入れて強くパーツに当てるとヤスリ目に関係なくパーツを傷つけますので注意が必要です。また、プラスチック模型用金属ヤスリは、平・三角・四角・半円・円等色々な形状があります。
セットになっているもあります。私がよく使うのは、平、三角、半円、丸です。

bmc-danmo合わせ目消しは、上記のように完全に消すという方法以外に、段落ちモールド化する(合わせ目がパネルラインや凹凸デザインのように見せる)方法もあります。段落ちモールド化は合わせ目消しに比べ手間が掛からず、時間短縮の効果があります。スジボリ堂のBMCダンモは非常に使い勝手のより工具であり、私も愛用しています。しかし、全て段落ちモールド化すれば良いと言うわけではなく、何処にこのテクニックを使うかは仮組の時によく考えましょう。

 

6. 後ハメ加工・稼働領域拡大加工工具・道具

必須道具:ニッパー、精密のこぎり、金属ヤスリ

modeling-saw後ハメ加工は干渉部を切ったり、削ったりしますので、金属製の精密ノコギリや、金属ヤスリを使います。また、通常のニッパーでカットする場合もあります。カットする場所によってはプラスチックに厚みがあるところもあるので、ニッパーを使う場合は、刃こぼれしても良いように、安物のニッパーや丈夫なものを使用することをお勧めします。模型用ノコギリも色々なものが販売されています。デザインナイフのような形状のものもあります。

 

7. まとめ

ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
中級レベルになると、オリジナルの作品を製作するために多くの工具・道具を準備する必要あることがご理解いただけたと思います。ただ、いっぺんに全て準備する必要はありません。しかし、一度購入すると長く使い続けることができます。パテやボンドも同様です。頻繁に使っているつもりでもなかなか減りませんよ。
コロナ以降のプラモデルブームにより、多くのメーカーが新商品の開発に力を入れており、ガンプラ製作の道具は日進月歩で進化しています。上記で紹介したもの以外にもたくさんよい工具やスタイリッシュな工具、便利な道具がありますので、是非自分にあった使い易い工具・道具を探し、皆様のガンプラライルを楽しく彩って楽しくてください。

 

 

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