こんにちは、なき爺です。
今回は、ガンプラ製作の中級編の加工内容や詳細をご説明します。別の記事でオリジナル作品を作るための事前準備や、中級編の概略をご説明しましたが、この記事ではその加工の詳細を説明したいと思います。

オリジナル作品を製作する為の加工(中級編)
オリジナルのガンプラを作るということは、元々のパーツを組立説明書の通り製作するのではなく、自分なりに自由に手を加えていくということであり、手を加えるテクニックは大きく3つに分類できます。
① リアリティー表現
② ディテール追加加工
③ 造形・可動関連加工
それぞれの表現・加工には、たくさんのテクニックがあります。今回は中級編をご説明しますが、上級編であっても上記3つに分類でき、ガンプラオリジナル加工の一般的なもの、既製品を用いるなど、オリジナル作品を作る上で比較的優しい技術については中級、自分で工夫して作る高度な技術を要するものは上級と分類しています。
① リアリティー表現(中級編)
リアリティー表現(中級編)には、
a. 全塗装
b. 部分塗装
c. 汚し塗装
d. 墨入れ
があります。オリジナル作品を作る=塗装と考えていただいても問題ないほど、塗装はガンプラ製作の醍醐味の一つです。ここでいう全塗装とは、エアブラシを使った基本的な塗装までを含めています。
エアブラシ塗装は、本当に多彩な技巧があり、表現の幅が一気に広がります。絵画の世界でもエアブラシはよく使用されています。エアブラシ塗装のいろいろな技法(代表的なものは、シャドウ吹き、黒立ち上げ、キャンディー塗装、砂吹など)は上級と考えています。中級では通常の吹き方で均一に塗装するレベルを指します。
a. 全塗装
文字通り、全て(外装等ほとんど全て)のパーツを塗装することを全塗装と言います。全塗装には筆塗り塗装・缶スプレー塗装・エアーブラシ塗装があります。もちろん、ガンダムマーカーといったペンタイプのもので全塗装してもいいですが、ガンダムマーカーを使って全塗装する場合は塗料皿に塗料を出し、筆で塗る方が失敗は少ないと思いますので筆塗り塗装とします。筆塗りと缶スプレー・エアブラシの仕上がりの違いは塗膜の厚さです。缶スプレーエアブラシは霧状にした塗料を吹きつけることで塗膜を作りますので、塗膜を薄く均一に仕上げることが出来ます。筆塗りはどうしても塗膜が厚くなります。エアブラシ塗装に比べ筆塗りは、高価な道具を揃えなくてもお手軽に気軽に始めることが出来るのですが、塗膜が厚くなりますので、塗装ムラが生じやすくなります。逆に缶スプレー・エアブラシは塗膜を薄く均一に綺麗に仕上げることが出来ます。仕上がりの綺麗さで言えば、エアブラシをお勧めします。(缶スプレーも仕上がりは似ていますが、そもそもカラーバリエーションが少なく、塗料を混ぜ合わせてオリジナル色を作ることはできません。)
塗装を行う理由は、オリジナルの色味に仕上げるという以外に、成形色では色分けが不十分な時に色分けを行います。MG以上は色分けがしっかりなされていることが多いですが、SD, EG, HGは色分けが十分ではない場合があります。缶スプレー・エアスプレーによる塗装の場合、塗膜が薄いので下地(元々の成形色の色)の影響を受けて本来の塗料の色味が出ない場合(発色が悪い場合)があります。これを避けるために、本塗装の前にサーフェイサーと呼ばれる下地塗りをする場合があります。
全塗装による塗り分けで必ず必要になるのが、マスキングテープです。
マスキングテープとは塗装したくないところを塗装しないようにカバーしておくためのテープです。色々なメーカーがマスキングテープを販売していますが、模型用のものを使用しましょう。

模型用以外の場合、ラッカー系やエナメル系塗料が浸透してしまう場合があります。
また、マスキングテープは初めからミリ単位の幅で販売されています。極細のものもありますので、均一な幅でラインを塗り分けをするような場合は便利です。また円形のマスキングシールや迷彩塗装用のマスキングシールもあります。私は18mmのマスキングテープを適当な長さに切って、カッティングマットに貼り、定規とデザインナイフを使って適当な細さ・長さにカットして使用しています。
またマスキングテープの重なり部分から塗料が染み込むといった塗装ミスを避けるためにマスキングゾル(粘性の高い液状のマスキング剤で少しすると固まります)で覆ってあげるといいでしょう。
写真引用:Hobby Japan Web
b. 部分塗装
部分塗装は、部分的に塗装することを指していますが、広い範囲を部分塗装するというのは余りお勧めできないと私は考えております。一部成形色・一部塗装となると、見た目に質感の印象が変わります。(無論トップコートを行うと、質感の違いは薄れます)
ここでいう部分塗装とは、小さい面積に少しだけ塗装することを意味し、細先の筆塗りを指します。マスキングして、エアプラシで色分けすることも可能ですが、エアブラシを使わなくても、小さいスペースであれば筆塗りの方が簡単です。面積が小さい場合は筆塗りによる塗りムラは目立ちません。塗料には水性アクリル系・ラッカー系・エナメル系塗料があります。塗装面の上に重ね塗りで部分塗装する場合、塗料の特性を利用し違う種類の塗料で重ね塗りすると、塗装ミスした場合に重ね塗りした部分のみ拭き取ることができます。万が一失敗してはみ出してしまっても簡単に拭き取れる様に、塗料の種類を変えることが失敗を最小限に留める(リカバリーしやすい)テクニックです。(ラッカー塗装の上から水性塗料・エナメル塗料で重ね塗りは可能です。はみ出ても、ラッカー塗装面に影響なく溶剤を使って簡単に拭き取ることが出来ます。逆に、エナメル塗装・水性塗装の上からラッカー塗装を行う場合、ラッカーの溶剤が強く、エナメル塗装面・水性塗装面を溶かしてしまう恐れがあります)
写真引用元:Hobby Japan Web
c. 汚し塗装
汚し塗装とは、よりリアルに見せるために、敢えて作品を汚すことを指します。別名ウェザリング塗装と言います。例えば、外装のエッジ部分の塗料がはげている、錆だれ・雨だれ・油だれの跡がある、砂・泥がついている、長い戦闘で汚れている等が代表的な汚し塗装となります。汚し塗装の代表的な手法としては、目一杯薄めた塗料を全体的に塗り、その後にざっと拭き取っていくことで、何となく全体的に汚れているように見せるウォッシング。銀色の色鉛筆などを使って芯先を押し付けるように塗装のハゲを表現するチッピング。ドライブラシを使って砂・泥を表現する方法などがあります。汚し塗装は、リアリティーを追求する表現方法ですので難しそうに思うかもしれませんが、意外に簡単ですので中級としました。しかし、どこまでやるか?どの程度やるか?で印象が随分変わりますので、練習を繰り返し、自分なりの「リアリティ」を見つけてください。汚し塗装は、デカール・トップコートを行った後に行います。汚し塗装の後には必ずトップコートを行います。
写真引用元:Hobby Japan Web
d. 墨入れ
墨入れとは、パネルラインの陰影をより印象付けるためにパネルラインを塗ることです。墨入れは、墨入れシャープペンシル、墨入れペン、墨入れ塗料などを使って行います。私はエナメル系墨入れ塗料を用いて、流し込んで墨入れを行います。パネルラインが綺麗に入っていると、1箇所にちょんと筆先を当てるだけで、スーっと墨が流れていきます。

このスーっが、地味に気持ちよくて快感です。結構好きな方が多いみたいです。
はみ出たところはエナメル薄め液を綿棒に浸したもので拭き取っていきます。墨入れペンでもそうですが、墨入れで注意すべきことはパネルラインの周辺がつるんとした光沢仕上げになっていることです。傷があったり、粗い表面だと上手く拭き取れません。塗装後に墨入れを行う場合は、塗装塗料は光沢系塗料を用いてください。半つや・つや消し塗料の場合は、必ず光沢トップコートを行なってから墨入れを行います。つや消しで完成させたい場合は墨入れ後につや消しトップコートを行います。
また墨入れはあくまで陰影を印象付けるものですので、はっきり線が入っていたり、太すぎると、あまり見た目が良くありません。白い外装バーツに黒の墨入れをするより、グレーを使った方が自然な印象を与えます。
② ディテール追加加工(中級編)
ディテール追加加工とは、パーツをより本物らしく見せるために、ディテール(細部・詳細)を追加することで、情報量を増やす加工のことです。ディテール追加はたくさんの種類がありますが、中級では主に以下と致します。
a. 新規スジボリ
b. 規制パーツ
c. ラピーテープ(高反射テープ・キラキラテープ等)
d. レジン
a. 新規スジボリ
元々のガンプラにはパネルラインが掘り込まれていますが、パーツによってはちょっと物足りないと感じることもあるでしょう。そうした箇所に、新しくパネルラインを掘っていきます。前述の通り、仮組の後 「ここは寂しいな」 と思う場所に鉛筆などで、どんなパネルラインが良いかを下書きし、最終的にそのデザインでパネルラインを掘ります。新規パネルラインを掘り込む時には、タガネ・チゼルを使います。いきなりフリーハンドで新規パネルラインを掘ろうとしても、綺麗なラインを掘ることは出来ません。
新規スジボリの際にはスジボリガイドテープや、スジボリテンプレートを使います。ガイドテープは厚みのあるテープで、このテープに沿ってスジボリを掘っていきます。直線のみならず、曲線用のスジボリガイドテープもあります。スジボリテンプレートはステンレス製で予めよく使う模様が用意されていますので便利です。ずれないようにマスキングテーブ等で止め、テンプレートに沿ってパネルラインを掘っていきます。ちょっとした直線なら彫刻刀の平刀で当たりをつけるのも手です。新たなパネルラインを掘る場合は、いきなり深く掘るのではなく、軽〜く軽〜く撫でるように根気よく繰り返しているうちにしっかりとしたパネルラインが出来上がります。大体7回から10回くらい繰り返していると、綺麗なパネルラインができます。
誤ってはみ出して掘ってしまった(パーツを傷つけた)時は、パテ埋めし補修します。補修には、UVライト硬化パテ、硬化スプレーで瞬時に硬化する瞬間硬化パテ、光硬化パテが便利です。光硬化パテは蛍光灯で2分位、UVライト硬化パテは10〜30秒位、硬化スプレーは一瞬で硬化します。私は瞬間硬化パテを使っています。とにかく直ぐに固まって直ぐに次の作業を始められます。パテ埋めしたら、やすりがけで表面を整え、スジボリを再開します。
部分的に太さの違うタガネ・ラインチゼルを使って太さを変えるというのもテクニックの一つで、情報量が増え見栄えが良くなります。

人によっては瞬間接着剤を使用するという方もおられます。瞬間接着剤は硬化した後の強度が非常に高く(非常に硬いので)、研磨し難いという難点があります。ゆえに私はパテを使っています。
b. 規制パーツ取り付け・差し替え
仮組の後、「ここは何か寂しいな」という所に、既成のプラスチックパーツ(パネル・ダクト・ナット・リベット・モールド等)を追加したり、他のプラスチックパーツ(ハンド・バーニア等)に交換したりすることで、情報量を増やします。バンダイ以外にもたくさんのメーカーからガンプラに適した色々な大きさの色々なパーツが販売されています。

市販のバーニアは図のようにパーツ分解されているものもあるので、塗り分けしたいときに便利です。
また、ダクトやリベットなどの市販のプラスチックパーツを接着させる場合、パーツに直接接着させるのではなく、少し(0.1〜0.2mm)だけその面をタガネ・彫刻刀・スピンブレード等を使って掘り込んでおく(段差をつけておく)と更に情報量が増え、見栄えが良くなります。
c. ラピーテープ(高反射テープ・キラキラテープ等)
ラピーテープとは塗装では表現出来ないメタリックな輝きがある高反射テープのことです。ガンプラ製作で使われている代表的なものはラピーテープですが、ラピーテープに限らず、キラキラと高反射しているテープであればなんでも良いです。主に、ガンプラの目、頭部の鶏冠(トサカ)や胸部などの発光部、武器のスコープなどに使います。最初から円形のシールや、モノアイ・スコープに適したドーム型の円形シールも販売されています。ちょっと使うだけで、印象はガラリと変わってきます。塗料でもメタリックカラーはありますが、ラピーテープのような輝きを出すには、塗装後、コンパウンドなどで磨き上げる必要があり手間もかかりますし、小さな奥まった箇所は無理です。簡単にメタリック調の輝きを表現する時に最適です。またガンプラに合わせて特定のサイズ・形にラピーテープを切らないといけない場合、綺麗にピッタリと適した形状を切る取る方法は2つあります。
①奥まったところなどは、マスキングテープを使って型取りをして、その型通りラピーテープをカットして使用します。マスキングテープは粘着性があり、書き込めることから、こう言った使い方ができ、覚えておくと色々と使えるテクニックの一つです。ノギスを使ってサイズを測定するということも可能ですが、面倒ですよ。
②奥まっていない箇所は、ラピーテープを適当な大きさに切って貼り付け、後から余分な箇所をデザインナイフで切り落とすという方法です。
私は奥まった箇所でもそうでない箇所でも①の方法でマスキングテープで型取りしピッタリのサイズに予めカットして貼り付けます。この方法ですと、②の余分な箇所を切り取る際にデザインナイフでパーツを傷つける心配がありません。
<もう一手間>
ドーム型(レンズ型)ではない高反射テープを使用した場合、見た目があまり良くないと感じる方もいるかもしれません。(テープを使う箇所にもよります。)そのような時にとっておきの方法があります。シールを貼った上から、UVレジン(透明)を垂らして硬化させます。UVレジンとは、透明の樹脂で、アクセサリー作りでよく使われるものです(ネイルでも使われています)。適度な粘度があるので、表面張力でうまい具合にドーム状に盛り上がって固まります。奥まったところは埋めちゃってもいいです。UVレジンが透明レンズのような働きをしてくれますので、いい感じに仕上がります。上級編で出てくるジオラマ製作の際にもレジンを大量に使用することはありますが、ここでは、部分的に透明のUVライトで硬化するUVレジンを使用することを指します。
③ 造形・可動関連加工(中級編)
造形・可動関連加工とは、そもそものガンプラの形状を変更する加工のことです。プロのモデラーの作品では、パテなどを使って、腕や足を太くしたりしている方がいますが、ここでは、もう少し難易度の低いものになります。
a. 合わせ目消し
b. 後ハメ加工
c. シャープ化
d. 可動域拡大
この作業だけでも十分完成度の高い作品を作ることができます。
a. 合わせ目消し
合わせ目とはパーツとパーツが重なり合った部分です。外装パーツなどでは、本来こんな筋(線)は入らないだろうという場所に現れるのが合わせ目です(ここにあってもおかしくないと言う場所や、段落ちモールドと呼ばれるディテールの一つになるようにデザインされているものであれば、気にする必要はありません)。合わせ目は完成した作品が「プラモデル」であることを表していることになります。特に目立つような場所(武器・腕・腿・プロペラントタンク等)は、塗装をしても合わせ目が目立ちます。よって、接着剤を使って、合わせ目を接着させます。接着剤にはいくつかありますが、私は流し込み接着剤を使って圧着する(強く重ね合わせる)と、合わせ目部分が少し解けて「むにゅっ」と盛り上がります。乾燥後にこの盛り上がった部分をやすり掛けで削り落とします。

合わせ目消しは、この「むにゅっ」が大事です。
b. 後ハメ加工
ガンプラの関節は、円形の軸に円形の穴を上からはめ込み、もう一つのバーツで覆い被せるようにして関節部を隠し、円形の穴のパーツが軸を中心に動くことで、関節が動くような構造になっています。(低いモデルはボールジョイントという軟質な樹脂を使う場合もあります)
しかし、同時に合わせ目も発生しやすくなります。つまり、合わせ目消しを行うと関節を外せなくなることから、その後の塗装が困難になります。この為、「はめ込み式」を後から「押し込む」ことを可能にする加工が後ハメ加工です。塗装後押し込んで止めることが出来ることから、塗り分けが非常に楽になります。
分かり易く描くと図のようになります。右側の開口部が切り落とした箇所になり、これが後ハメ加工になります。問題はどれくらい切り落とすと良いかということですが、広すぎるとグラグラになり保持力が低下します。逆に狭すぎた場合に無理に押し込むと割れてしまい、大きなショックと疲労感を味わうことになります。パーツを取り寄せるか、さらに難易度の高い、関節部を自作するということになります。(流石にもう一つ買うという気にはなれないと思いますしお金の無駄です)
これは勘と経験という他ありませんが、注意すべきポイントは、
① 形は「ハ」の字になるように外側は広め、内側は狭めにカットする
② 切り落とす内側部分の開口幅は内径の直径より狭くないといけない。
③ 切り落とす外側の部分の開口幅は内側の直径と同じかちょっとだけ広い方がいい。
④ 切り口は左右対称
⑤ カットには通常ニッパーや薄刃ブレードを使い、微調整は金属やすりを使うと良い
となります。
c. シャープ化
シャープ化とは文字の通り尖らせることです。代表的なシャープ化はアンテナです。ガンプラは8歳以上を対象にした玩具でもあるので、ガンダムのアンテナ部分の先は少し裏側に膨らんでおり、怪我をしないように尖らせていません。この部分を尖らせます。尖らせる場合は、主にニッパー・鉄やすり・紙やすりを使います。
シャープ化で注意しないといけないのは、やりすぎたり左右非対称にならないこと。鉄やすりなどを使って削っていると、いつの間にか余計なところまで削ってしまっているということになりかねません。そうならないように、慣れるまでは、どこをどのように削るのか、マジックなので、削る部分をあらかじめ線を引いておき、その部分を消すように削っていくと良いでしょう。
シャープ化には延長してシャープ化する方法もあります。これはプラバン・プラ棒を使っての作業となりますので、上級とします。
d.可動域拡大加工
ガンプラは精巧に設計されていますが、関節などの可動域には限界があります。この可動域を拡大させる加工が可動域拡大加工です。ほとんどの場合、可動域の限界は、どこかのパーツと干渉しています。そこで、この干渉を無くす(減らす)加工を行います。しかし安易な可動域拡大は、結果的に作品のフォルムを変えてしまう恐れもあります。この為、可動域の干渉部分を取り除く加工はその後の外観もよく熟慮した上で行なってください。外観を損なわない、二重関節を使う(作る)という方法もありますが、これは上級テクニックとなります。可動域拡大加工は作品を作った後にどのようにその作品を扱うか?によっても必要か不要か変わってきます。こういうポーズを取らせたいという強い思いがある場合は必要になるかもしれません。また、ガシガシ動かして遊びたいと言う方にも必要かもしれませんが、立像でケースに入れて飾っておきたいと言う方は、寧ろ関節の可動域を拡大させず、お好きなポーズに関節を固定させても良いと思います。(ガンプラは自由です!)
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?オリジナルのガンプラを作る工程・テクニックについて少しはご理解いただけましたでしょうか?
この記事を書くにあたり、私自身どこまでを初級・中級・上級とするか非常に悩みました。結論としては商品の形状を変えないレベルを初級とし、形状を変える(=オリジナリティーを加える)ところからを中級・上級としました。中級は比較的簡単な加工となりますが、お読みいたければ、中級と紹介している中にも難易度の差はあります。大事なことは、何が中級で何が上級という色分けではなく、素晴らしい作品を作って行くために、どのようなテクニックが必要か、どのような順にそのテクニックを習得すれば良いかを理解し、より高いテクニックに挑戦して行くことであると思います。中級だから上述の全てをやらないといけないということではありません。可動域拡大のところにも記載しましたが、ガンプラは自由です。こうしないといけないということはありませんので、ご自分に合った作品作りに必要なテクニックの参考にしてください。(私は綺麗な作品製作が好きなので、汚し塗装は今のところ行っていません)
最後に、中級レベルになると最初は思ったように上手くできないというジレンマに悩まされるかもしれませんが、それでもいいです。絶対に途中で諦めず完成させてください。完成作品を見ると思ったほど悪くないと思うことはよくあります。また、完成させることで満足が生まれ、次の作品作りへの活力や動機付けになります。作っているうちにそれぞれのテクニックも上達してきますので、ガンプラライフを楽しむ気持ちを忘れず、挑戦して頂ければ幸いです。
