ガンプラとは?これから始める人に徹底解説!

what-is-gumpla 生涯の趣味ガンプラ

ガンプラをこれから始める方・始めたばかりの方にガンプラの種類と詳細を徹底解説。この記事を見れば、自分にあったガンプラはどれか?がわかります。

ガンプラは1980年に発売されてから2025年で45年目となります。世界各国で幅広い年代層に愛されているプラモデル(模型)であり、その製作技術・ガンプラを使ったオリジナル作品の完成度を競う世界大会が開催されているのはガンプラだけではないでしょうか?また商品化されているガンプラは3,000種類を超えます。そんなガンプラの世界に、これから飛び込もうと興味を持っている方や、友人に勧められたけど、たくさんありすぎて何から始めていいのか判らないという方のために、「ガンプラ」について、その種類や特徴などを詳しく説明します。この記事を読んでいただければ、ガンプラがどのような構成のもと発売されているのか?自分にあったガンプラはどれなのか?が見つかるでしょう。

1. ガンプラとは?

ガンプラとはテレビアニメ「機動戦士ガンダム」およびその世界観・キャラクターを使った「ガンダムシリーズ」(テレビアニメ・映画・漫画・小説等)をモチーフに、それらに登場するモビールスーツ・モビールアーマーや戦闘機・旗艦などを立体化したプラモデルの総称です。ガンプラはバンダイスピリッツ・バンダイホビーセンター(静岡)で、企画・開発・生産までを国内で一貫して行なっています。

ガンプラはガンダムプラモデルが短縮されてガンプラと呼ばれるようになりましたが、その特徴としては、(旧キットや一部のモデルを除き)スナップフィットと呼ばれるパーツ同士を圧着させる(ダボ穴にダボを圧入する)ことで簡単に組み上げることができます。つまり、接着剤が不要なのです。また、パーツが既に色分けされていますので、組み上げるだけで、ある程度の色分けが出来ています。また、モビールスーツは人型ロボットですので、関節が動き、さまざまなポーズに動かすことが出来、躍動感のあるポージングで飾ることが可能です。(時にはポーズを変えて飾っても楽しいです。)

 

2. ガンプラはどこで買えるの?

ガンプラは、全国の模型店・玩具屋・家電量販店・ガンプラ専門店・ネット通販などで購入できます。またバンダイナムコが直営しているガンプラ専門店「ガンダムベース」で購入できます。ガンダムベースは日本では7箇所(東京・福岡。サテライト店は名古屋・京都・仙台・広島・福岡サイドF)あります。海外では、中国5箇所(北京・上海・ららぽーと上海・深圳・天津)、台湾1箇所(台北)、タイ1箇所(バンコク)、韓国8箇所(ソウルアイパークモール・ソウルコエクスモール・テジョン・テグ・釜山・水原・セムタム・コヤン)あります。
また、バンダイナムコが運営しているプレミアムバンダイ(通称「プレバン」)オンラインショップがあります。
ガンプラは通常販売のものと、ガンダムベースでしか購入できない限定商品、プレミアムバンダイでしか購入できないプレバン限定商品、イベントなどでしか購入できないイベント限定商品があります。ただし、限定商品でも中古販売店・転売屋などがネットなどで高額で販売していることがあリます。

ガンプラは年々ファン層が増えていますが、2020年のコロナ禍で、外出が制限された際に、ガンプラブームが再加熱したと言われており、昨今では欲しいガンプラを定価で購入することは難しくなっています。むろんバンダイさんは、何とかこの状況を打開すべく、静岡工場を拡張したり、転売目的の買い占めを禁止するため、販売店に販売制限協力(おひとり様1個限り)をお願いしたりしていますが、生産拠点が静岡工場のみということもあり、この状況は今の所改善されていません。(2025年1月現在)
特に、人気商品などは、販売開始数分で完売、再販品もほぼ即日完売ということが続いています。従い、金銭的に余裕があればですが、見つけたら即購入し、積みプラ(=作っていないガンプラのストックを部屋に積み上げておくこと)をお勧めします。私も相当量の積みプラ(罪プラ?)をしています。

私が駐在していたタイでも、ガンプラが簡単に手に入る非常にポピュラーなものです。一方、日本円に換算すると、今の為替では日本の定価の倍以上になり、現地の方にとっても高額で富裕層の趣味のようでした。反面、ガンプラの種類は非常に多く、簡単に欲しい商品が見つかるという利点がありました。

 

3. ガンプラの種類と特徴

               引用:バンダイホビーサイト
ガンプラは45年目を迎え、非常に多くのモデルが存在します。小さい箱のものから、大きな箱のものまで数多く存在しますし、安いものは1,000円以下で購入できますが、高いものは正規価格でも数万円と高額なものもあります。むろん、高額になればなるほど、より精巧に作られているのだろうとか、箱が大きいほど完成品も大きくなるのだろう、ということは想像に難くないと思います。しかし商品化されたガンプラは3,000種類を超えます。そこでガンプラにはどういうグレードがあり、どういう特徴があるのかを詳しく紹介します。

3−1 旧キット

grade-table-old-kit旧キットとは、ガンプラ初期(1990年頃まで)のプラモデルです。現在のスナップショットではなく、接着剤を用いて組み合わせて作り上げます。色分けは少なく、リヤリティーを追求するには塗り分けが必要です。可動部・可動域も少なく、ポージングは限定的です。非常にシンプルですので、安価であると同時に、改造しがいがあるという特徴もあります。ガンプラ歴が長く、改造が好きという方には面白いキットかもしれません。最近では、一部のモデルは再販・リニューアルされたりもしているようです。

3−2 SDシリーズ

grade-table-sdSDガンダムとはSuper Deformed(スーパーデフォルメ)したシリーズのことです。頭部が大きく、手足が短い可愛らしいフォルムをしています。基本的に関節はほぼ動きません。高さも10cm弱と小さいです。パーツ数は少なく、色分けは一部のみで、付属のシールでちょっとした色分けを行うようになっていますが、リアリティーを追求するには、細かな塗り分けは必須です。また、パーツ数が少ないので、色分けには本当に苦労します。私も好きなモデルですが、色分けは本当に大変です。
SDガンダムシリーズはいくつかのグループ分けがあります。

SDガンダムBB戦士・LEGEND BB・戦国伝・三国伝

grade-logo-sdgbbSDガンダムプラモデルの初代シリーズです。最も短足です(特に初期のものはほとんど足がありません)。 肘は曲がりますが、膝は曲がりません。合体や可変ギミックもあります。

SDガンダムEX STANDARD

grade-logo-sdexSDガンダムシリーズよりも可動域が広く、ディテールにもこだわっています。スーパーデフォルメと言うより、バランスの取れたプロポーションで、スタイリッシュデフォルメという感じです。

SDガンダム CS(クロスシルエット)

grade-logo-sdcsSDフレームとクロスシルエットフレームのいずれかを選べるクロスシルエットシステムを採用したモデルです。クロスシルエットフレームとは、少し足が長くなり、膝が稼働するようになります。SDに比べCSは足が長くなった分ミニチュア感が増しています。

SD ガンダムワールドヒーローズ

grade-logo-sdgwhSDガンダムワールドヒーローズ(TVアニメ)をモデルにパーツ分割を増やし、色分けにより密度感・積層感を追求したデザインと機能性の両立を実現したモデルです。またポージングを意識した表情手が付属しています。更に、物語の鍵となる仮面ギミックも付属しており、アニメとリンクしています。

SDガンダム三国創傑伝

grade-logo-sdgssSDガンダムワールド三国創傑伝(TVアニメ)をモデルにパーツ分割を増やし、色分けにより密度感・積層感を追求したデザインと機能性の両立を実現したモデルです。またポージングを意識した表情手が付属しています。

 3−3 EG (エントリーグレード)

grade-table-eggrade-logo-eg2020年12月に「大好きなヒーローを君の手で作ろう!パズル感覚で誰でも楽しく簡単に作れるプラモデル」というコンセプトで、開始したグレード。1/144で、色分けもパーツ分割されており、ニッパーがなくても手でもぎ取れるほど、ゲートが細くなっています。武器類はほとんどなく、そのぶん価格を抑えているという感じです。モールド(パネルライン)も少なく初心者向けです。しかし、スタイリッシュなバランスの取れたフォームなので、オリジナル筋彫りや改造に向いているキットとも言えます。

3−4 HG(ハイグレード) シリーズ

grade-table-hggrade-logo-hgガンプラのスタンダードと呼べるグレードです。商品のラインナップが最も豊富で、おそらく一生かかっても全種制覇するのは困難でしょう。適度にパーツ分解され、色分けされていますので、足りないところを塗り分けすることも比較的容易です。また、改造しやすいモデルとも言えます。内部構造はありません。最近のバンダイはHGに最も力を入れている印象があります。2022年に放映されたTVアニメ「水星の魔女」から多くのモビールスーツが商品かされていますが、ほとんどがHGです。(エアリアルはフルメカニクスとEX Standard、キャリバーンはSDCSで発売されています。)

hg-series-detailsまた、HGシリーズは映像化している作品によって、同じ時間軸上の作品ごとにグルーピイングされています。これを理解すれば、ガンダムシリーズを逆に理解しやすいと思います。

3−5 Full Mechanics (フルメカニクス)

grade-table-fmgrade-logo-fmフルメカニクスは2021年6月に初めて発売された新しいグレードです。HGのような作り易さを維持しつつ、1/100というサイズでメカニカルな意匠を追求した高密度なディテールが特徴です。HGに比べサイズが大きくなることと、ディテールが複雑であることから価格が割高になっています。内部構造はありません。

3−6 RG (リアルグレード)

grade-table-rggrade-logo-rg1/144でありながら、「本物であること」を追求し、緻密なパーツ構成や質感表現を実現。モビルスーツを作る楽しみと興奮を凝縮したグレードです。アドバンスMSジョイントと呼ばれる内部フレームを搭載したモデル。これに外装を取り付けて組み上げます。また、水転写式デカールでは表現できなかった金属表現などを表現できるリアリスティックデカールを新規に導入。表現力は豊富ですが、シール故に水転写より厚く、シール感が残る傾向があります。(トップコートを重ね塗りすることで、自然な仕上がりになります)

3−7 MG(マスターグレード)シリーズ

grade-table-mg精巧な内部フレームを核としてベストプロポーションと自由自在な稼働ギミックを追求したガンプラの凄さ(他のプラモデルでは味わえない設計)を体現できるブランド。最近では価格の高騰化が進んでいますが、ある程度お手軽な価格で、ガンプラのギミックを楽しめる作りごたえのあるモデルです。改造などをしない方でも、完成作品のリアリティーが高く、これぞガンプラと言えるモデルだと思います。最近では本当に手に入りにくくなっています。また、MGシリーズは以下に分かれます。

MG

grade-logo-mg通常のMGです。MGの特徴として、EG/HG/Full Mecanicsと違い、内部構造を自身で組み上げなければならい点があります(PGも同様)。外装パーツにわざと覗き窓を開けたりすることで、内部構造パーツがチラ見できるような改造をされる方もいます。または、わざと外装パーツを取り付けず、修理中の様な想定で、ディスプレイも出来ます。

MG Ver.Ka (バージョン・カトキ)

grade-logo-mg-ver.kaMGの中でも、デザイナーのカトキハジメ氏がプロデュースするMGシリーズです。非常にスタイリッシュなデザインに書き下ろしされ、新たな金型設計と、大量の水転写デカールが付属されていることが特徴で、情報量も多く、改造・塗装しなくても、デカールとトップコートだけで十分に完成度の高い作品が出来上がることから、MGの中でも人気シリーズといえます。お値段も少しだけ高めに設定されている様です。

MGEX

MGでありながら、バンダイが培った技術と異素材を組み合わせて、機体ごとに設定した『テーマ』をもとに、MSの極限表現に挑むMGハイエンドブランドです。まだ4種のみですが、お値段も15,000円から30,000円弱とPG並みです。

MGSD

grade-logo-mgsd2023年からスタートしたSDサイズでありながら、MGの内部フレーム構造を取り入れた新シリーズ。現在4種のみですが、素晴らしい完成度といえます。SDサイズなので、ディスプレー場所も心配入りません。SDと呼ぶより凝縮版MGという感じです。

3−8 MEGAサイズ(メガサイズ)

grade-table-megagrade-logo-megaガンプラの中で最も大きい1/48スケールです。完成品の全長は40cm近くに及びます。PGが大体30cmですので、迫力は満点。ゲートが非常に細くなっているので、ニッパーなしでもパーツを切り離すことが可能です。一つ一つのパーツが大きく、HGの大きいサイズ(パーツサイズを3〜4倍位にしたもの)と考えて頂ければ良いかと思います。ランナー毎に組み立てる構造になっているので、スピーディに作業ができます。パーツが大きいですので、改造好きな方は、盛りだくさんで改造が可能です。横浜にあった実物大ガンダムのように、徹底的にディテールアップを楽しむのも一案でしょう。ステップアップのための簡単なマニュアルも付属しています。ただし全塗装される方は、大量の塗料が必要になります。また、置き場所には配慮が必要です。

3−9 PG(パーフェクトグレード)

grade-table-pggrade-logo-pg最新の技術を全て搭載し、内部構造にも外観の造形にも一切の妥協を許さない究極のガンプラで、最高峰ブランドです。お値段もかなりお高くパーツ数も非常に多いです。箱に持ち手が付いており、ランナーが引き出し式ケースにびっしり入っております。モデルによっては専用の電飾部品を組み込めるものもあります。全長は約30cm程度ありますので、その迫力には圧倒され、もはや、プラモデルとは思えないような完成度です。難点は、大人でも値段が高いので購入に覚悟がいること。製作に根気が必要なこと。そして置き場所に困ることです。とはいえ、ガンプラファンなら、一度は挑戦してみたいグレードです。PGはMGよりも、高額故に、まだ手に入りやすいですが、人気モデルは入荷と同時に即買いが必要です。

 

4  まとめ

ここまで、読み進めていただきありがとうございました。2024年12月末時点で、ガンプラは3,000種以上(上記商品数は2024年12月末時点のバンダイ公式サイトのデーターです)も発売されています。同時に2025年も新作が多く予定されています。上記で紹介しましたように、ガンプラは作り手の求めるものによって多くのグレードが用意されています。お手軽に作りたい人、じっくり時間をかけて取り組みたい人など人それぞれですが、初めての方は最初からハードルの高いグレードに挑戦するのではなく、まず、一つ必ず完成させることを意識して選んでください。途中で諦めたという声を耳にすることがありますが、ガンプラ製作に慣れていないことや、途中で興味が薄れてしまうことが原因でしょう。ですので、まず一つ作り上げて、完成した時の達成感を味わっていただきたいです。急いで作る必要はありません。ご自身のペースで楽しんでください。

次に、どのグレードにするかを決めれば、そのグレードの中でどのMS(モビールスーツ・機体)を購入すべきかです。これは皆さんが、カッコいい、眺めていて好きと思えるものを選んでください。もちろんMSにより多少の難易度の違いはあるもの、グレードが同じであれば、あまり変わりません。同じMSでもリニューアルされているものもあります。最近の商品はHGであっても、パーツのエッジがハッキリしていて、古い発売日の商品より設計が緻密になっていますので、特別な理由がない限り、同じMSで迷ったら発売日が新しいものを選ぶと良いでしょう。

更に、ガンプラはガンダムシリーズという映像・物語に登場するMSです。(稀に戦艦などもあります)。従って、それらを知ると、そのMSへの思いがプラスアップされます。ガンダムシリーズについての詳しい解説は別の記事で記載しますが、物語自体も非常にしっかりとした大人でも楽しめるものです(全てとは言いません)。是非ガンダムの世界観に触れていただき、お好きなガンダムシリーズ・お好きなMSを見つけ、ガンプラで作ってみてください。

 

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