今まで仕事に没頭し、気がついたらもう50代。これといった趣味もなく、定年後に何をして過ごそうかと考えている方に、定年後に続けられる趣味の見つけ方を紹介します。
50代半ばになって振り返ってみると、多くの方が趣味を持ちたい、持っていても仕事に追われ、週末も家族サービスに時間をとられ、自分の趣味の時間を十分に持てなかったのではないでしょうか? 定年したら存分に自分の時間を楽しみたいけど、もうあの趣味には年齢的に限界があると思っている方、何を趣味にしようかと考えている方に、定年後に長く続けられる生涯の趣味の見つけ方を紹介します。
1. 定年後の趣味ってどんなもの?
そもそも定年後の趣味ってどんなものなのでしょうか?国語辞典で「趣味」とは、
- 物事の持っているおもしろみ。味わい。おもむき。風趣。
- 物事の味わいやおもしろみを感じる能力。また、それによる好み、感覚。センス。
- 職業や専門としてではなく、楽しみとして愛好するもの
とあります。「趣味」として意味するものは3だと思います。故に、やはり楽しみみとして愛好できるものかどうかを、まず念頭にして定年後の趣味を探しましょう。
では、定年後の趣味とは、3だけで良いのでしょうか?あなたが20代・30代であれば、それでも良いかもしれません。しかし、「定年後の」 となると、それだけでは十分とは言えません。
2. 定年後の趣味を見つける5条件
定年後の趣味を見つける5つの条件は以下の通りです。
① コストパフォーマンス
② 手軽さ
③ 肉体的制約の有無
④ 環境的制約の有無
⑤ 新しいこと・奥深さ
① コストパフォーマンス
定年後、自分が使える時間は十分にありますが、年金もしくは貯金だけで生活しなければなりません。長く続ける為には、経済的な負担にならない趣味を選んだ方が安心です。十分な蓄えがある人は別ですが、趣味を続けるために年間どれくらいの費用が掛かりそうか?どれくらい続けられるか(続けたいか)?は大体でもイメージし趣味を選んだ方がいいです。
② 手軽さ
私の経験上、何かを始めるのに、始めるまでの準備が大変なものは、よほどの強い意欲がないと長続きしません。その準備も楽しいと思える人は別ですが、どうしても準備がおっくうになり、遠のいてしまいます。逆に、準備がおっくうにならないように、そういう環境(すぐに趣味を始められる環境)を整えておくことも解決策の一つです。
例:趣味部屋・趣味机を整えておく。
③ 肉体的制約の有無
あなたが既に50代以上であれば、体力が落ちてきた・若い頃のように動けないという実感はあるでしょう。個人差はあるにせよ、年齢によって肉体的な衰えは必ず訪れます。定年後直ぐは、体も十分に動き気力もあるでしょう。長く健康を保つ為に適度な運動は必要です。しかし、第二の人生を楽しみ、時間が経つのも忘れてしまうほど没頭できる趣味を探す上で、肉体的に体力的に長く続けられるもの、負担が掛からないものを選んだ方が良いです。
④ 環境的制約の有無
色々な趣味がありますが、何処かに行かなければ出来ない・天候に左右されるとしたらどうでしょう?手軽さにも関連しますが、そうした趣味も、長く継続することは難しくなります。むろん、それでもこの趣味を続けたいと思えるのであれば問題ありませんが、これから、生涯の趣味を探そうとする方は、場所・環境に左右されないような趣味を選んだ方が良いのではないでしょうか?
⑤ 新しいこと・奥深さ
これから生涯の趣味を探そうと言うのであれば、自分が知らない世界や長く続けられる奥深い世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?新しい発見は第二の人生の新たな刺激になります。また、その趣味が奥深いものであれば、その趣味を続けて行く中で、常に新しい発見や次のステージへの挑戦・達成できた時の喜びに繋がり、時間を忘れて長く続けることができるでしょう。
3. どうやって定年後の趣味を探したらいいのか?
定年後の趣味の探し方に正解はありません。何でもよいです。ご自身が興味あるものから選べばよいと思います。試してみて、面白いなと感じれば続けてみればいいですし、そうでなければ他のことに挑戦したらいいと思います。しかし、面白いなと感じても先ほどの5つの条件を念頭に置いておくことが重要です。
では、興味が沸くものが持てない場合はどうするの? という声が聞こえてきそうですが、「私は生涯無趣味でいい!」という人でない場合は、興味が沸かなくても、物色してみましょう。やってみて、「何か違うな?」と思えば、やめればいいのです。でも、やめる時に、少し考えてみてください。「どうして、自分に合わないと思ったのだろう?」と。出来るだけ具体的に考えてみてください。そうすると、きっと自分に合っている趣味とはどういう類のものなのかが、徐々に見えてくるでしょう。
4. 定年後の趣味を探し始めるのは定年前が良い
「もう後何年かすれば定年。定年後何をして過ごすかは、定年後に考えればいいや」と考えている方は多いと思いますが、可能なら定年前に何をするかを決めておいた方がいいでしょう。もちろん、定年後でも遅すぎると言うことではありません。しかし、定年前にある程度目星をつけて定年までの間に、しっかり準備しておくことをお勧めします。定年後は退職金などまとまったお金が手元に入り、時間が十分にありますので、ついつい気持ちが大きくなり、「生涯の趣味なのだから…」 「今まで頑張ったのだから…」 と気持ちが大きくなって、財布の紐が緩くなります。結果、思慮浅く色々なことに手を出し、長続きせず、後になって、無駄な出費・無駄な時間だったと思うかもしれません。
5. まとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。如何でしたでしょうか?定年後の趣味を見つける為には、
① コストパフォーマンス
② 手軽さ
③ 肉体的制約の有無
④ 環境的制約の有無
⑤ 新しいこと・奥深さ
を考えて、趣味選びをした方が良いこと、これといって特にやりたいことがなくても、まずは挑戦してみること、定年後の趣味探しは定年前から始めた方が良いこと、をご理解いただけたでしょうか? 「そんなの言われなくてもわかっている」 「当たり前のこと」 と思われる方もいると思います。はい。その通りです。しかし、頭で解っていても、しっかり自分で意識して行動に移さないと、あっという間に時間が経ってしまいます。定年後に楽しい趣味の時間を満喫できる定年ライフを送れるよう、今からしっかりと考えて、準備をなさってください。皆さんが素敵な定年後の趣味を見つけられることをお祈りしております。
ちなみに私は、定年後は思う存分ガンブラ製作に没頭したいと考えています。(笑)
「えっ?ガンブラですか?」 「ガンプラって何?」 「その歳でガンプラ?子供のおもちゃでは?」 「ガンプラのどこが楽しいの?」など思われるかもしれませんが、ガンプラは日本発祥の世界に誇るアート文化であると言っても過言ではなく、子供から大人まで広く楽しめる趣味の一つです。
少しでも興味を持っていただければ、私の別の記事を参考にして頂けると幸いです。

