こんにちは、なき爺です。
ガンプラ製作を行っている初心者の方は、YouTubeの製作動画を参考にしている方も多いのではないでしょうか?
YouTubeで製作動画や本当に素晴らしい作品を紹介されている方がたくさんいます。動画を見て、「自分もいつかあんな作品を作ってみたい」と思った経験がある方も多いと思います。
私もその一人です。一方、ガンプラ製作動画を見ていると、
「まずは、パーツを切っていく!」
「次に2度切りしていく!」
といったように、最初にすべてのパーツをランナーから切り離している方もいます。
「一度にゲートからパーツを切り離して、本当に大丈夫なのか?」
「長年ガンプラをやっているからできることで、初心者の自分にはまだ難しいのではないか?」
「急いで作る必要はないから、じっくり説明書通り作ればいいや」
このように感じる方もいるのではないでしょうか?
もちろん、どのように製作するかは人それぞれです。「必ずこの方法で作らなければならない」という正解があるわけではありません。
しかし、
- 最後まで完成させられない
- 集中力が続かない
- どうしたら集中力が持続できるのか
- もっと楽に、効率よく作る方法はないのか
と考えている方に向けて、今回は私の製作方法をご紹介します。
私自身、最初は取扱説明書の通りに製作していました。しかし現在は、基本的にすべてのパーツを先に切り出す方法で製作しています。なぜこの方法になったのか、実体験や考察も交えながらお伝えします。皆さんの楽しいガンプラライフの参考になれば幸いです。
1. なぜ、最初にすべてのパーツを切り出した方がよいのか?
私が 「最初に全てのパーツを切り出す方法」 に感じている主な利点は、以下の通りです。
- 作業効率が良い
- 作業スペースを取らない
- 製作途中で投げ出しにくくなる
- 組み立てがスムースに進み、楽しい。
簡単に言えば、製作の効率が良くなり、結果として楽に感じられるからです。
「本当にそうなの?」 と思われる方もいるかもしれません。そこで、順を追って説明していきます。
2. ガンプラ製作の工程ごとに生じる心理的な負担
ガンプラファンの多くは、ガンプラシリーズが好きであると同時に、「ものづくり」 そのものが好きな方なのではないでしょうか。
そうでなければ、手間のかかるプラモデル製作ではなく、ロボット魂のような完成品フィギュアを購入するという選択肢もあります。
ガンプラを選ぶ方は、プラモデルを作る楽しさや、自分だけの作品を仕上げる喜びを感じているのだと思います。
では、ガンプラ製作の工程ごとに、どのような気持ちになりやすいか考えてみます。
| 順 | 作業 | 心理状態 | やる気 |
| 1 | 中身チェック | 製作開始前に中身が正しく入っているか確認する方が良いですが、新品の場合、ほとんどの人はやらないと思います。 | 不要? |
| 2 | 説明書読み | 組立説明書をよく読んでから始めるのが良いとされていますが、そのような人は少ないでしょう。 | 不要? |
| 3 | パーツ切り出し | プラモデル製作で必須の作業です。必要なパーツを切り出す作業は最初は楽しいですが、先に進むたびに面倒になります。 | 必須→多いと面倒 |
| 4 | ゲート処理 注1 |
綺麗に仕上げるためには必要な工程ですが、作業としては面倒です。だんだん嫌になってくる人が多いと思います。 | 面倒・自分を鼓舞 |
| 5 | 洗浄・乾燥 | ヤスリ掛けや彫り直しをした場合は、洗浄・乾燥する方が良いですが、しない人もいます。 | 洗浄機があればラク |
| 6 | 部分塗装 | 綺麗に仕上げる工程ですので、多くの人は楽しいと感じるでしょう。道具の出し入れが面倒で、失敗するとへこみます。 | 楽しい。仕上がりに個人差 |
| 7 | 組み立て | 楽しいです。これが最も楽しい瞬間だと思います。 | 楽しい |
| 8 | シール デカール |
綺麗に仕上げるために行った方が良いですが、人によります。面倒になると「もうこのへんでいいや」 となります。 | 楽しい→ 途中で飽きる |
注1:ゲート処理=二度切り・ヤスリ掛け・パネルライン彫り直しなど
私を含め、多くの方にとって、ガンプラ製作で最も楽しい工程は 「組み立て」 ではないでしょうか。
もちろん、塗装、改造、ディテールアップなど、上達するほど楽しみ方は広がっていきます。それでも、パーツが少しずつ形になり、機体として完成していく組み立て工程は、大きな楽しみの一つだと思います。
一方で、次のような作業は手間や負担を感じやすい工程でもあります。
- パーツの切り出し
- ゲート処理(二度切り・ヤスリ掛け・パネルライン彫り直しなど)
- パーツ洗浄・乾燥
最初は楽しく感じていても、作業量が増えるにつれて、面倒に感じることもあるでしょう。
つまり、ガンプラ製作では、「つらく感じやすい作業を、いかに負担なく進めるか」 が重要になります。しかし、きれいに仕上げようとすればするほど、手間のかかる工程も増えていきます。
| 目的 | 製作内容 | 特徴 |
| 早く完成させたい | パーツ切り出しと組み立てを中心に進める(余計な作業なし) | 手軽な一方で、仕上がりに物足りなさを感じることもある |
| 完成度を上げたい | ゲート処理、洗浄などの工程が増える。 | 時間と手間がかかる |
私自身も、「今日はガンプラを作るぞ」 と思って説明書どおりに作り始め、いくつかの部位を組み立てると、その時点で満足してしまうことがあります。
組立説明書の通りに製作する場合、一般的には次の作業を繰り返します。
- 説明書でランナー・パーツ番号を確認する
- 指定されたランナー・パーツを探す
- 指定された番号のパーツを切る
- ゲート処理をする
- 向きや組み合わせを確認する
- 組み立てる
- 次の工程へ進む
このように、「探索・切断・整形・判断・組み立て」 という異なる種類の作業(タスク)を頻繁に切り替えると、集中力や注意力を消耗しやすくなります。こうした作業(タスク)の切り替えによる負担は、心理学や脳科学の分野では 「タスクスイッチングコスト」 と呼ばれています。
参考:集中力を奪う「見えない敵」
一方、同じ作業をまとめて行えば、しばらくは一つの作業に集中できます。脳内で作業内容を切り替える回数が減るため、疲労が蓄積しにくくなるそうです。
複数の作業を頻繁に切り替えながら進めるよりも、作業ごとにまとめて行ったほうが効率的なのは、感覚的にも理解しやすいのではないでしょうか。
3. 先にパーツを切り出す際の不安と解消法
組立説明書どおりに、ランナーに刻印されたパーツ番号を確認しながら切り出して組み立てる場合、間違ったパーツを使ったり、向きを間違えたりする心配は比較的少ないでしょう。
一方、先にパーツをまとめて切り出す場合は、次のような不安があるかもしれません。
- 組み立ての際に、間違ったパーツを使ってしまわないか
- 切り出したパーツの中から、目的のパーツを探すのが大変ではないか
- ランナー上の番号を見ながら探したほうが、かえって楽ではないか
たしかに、パーツ番号を確認しながらランナーから切り出す方法には、迷いにくいというメリットがあります。ただし、組み立てのたびにニッパーを持ち、パーツを切り出し、ゲート処理をしてから組み立て作業に戻ることまで含めると、作業時間は意外とかかります。私の経験では、組立説明書の順番に沿って、その都度パーツを切り出す方法のほうが時間はかかるように感じます。
先にまとめてパーツを切り出す場合に特に注意したいのは、次のようなケースです。
- 左右対称でよく似たパーツがあり、番号が「6」「7」のように分かれている場合
- よく似たパーツが複数あり、取り付ける順番がわかりにくくなる場合
(例:ザクの脚部にあるチューブ状のパーツなど) - 同じ形状で大きさが違うような場合(バーニアなど)
私は、このような場合には次のように対応しています。
① 左右対称など、見分けがつきにくいパーツの場合
不安がある場合は、パーツの裏面などに番号を記入します。
これだけで、組み立て時に迷うことがほとんどなくなります。
② 順番や位置が重要なパーツの場合
どうしても不安なパーツは、無理に完全に切り出しません。
ランナーに刻印されているパーツ番号が残るよう、周囲のランナー部分ごと切り取ります。そして、実際に組み立てるときにパーツを切り出します。
小さなパーツで番号を書き込めない場合も、同じ方法がおすすめです。
③ 同じ形状で大きさが違う場合
HGやRGの中には同じ形状をした大きさの違うパーツもあります。特にバーニアなどは良い例だと思います。そうした場合も②と同様に、ランナーに刻印されているパーツ番号が残るように、周囲のランナー部分ごと切り取っておき、実際に組み立てる時にパーツを切り出します。

実際にガンプラを製作していて、②③のようなケースが頻繁に発生するわけではありません。多くのパーツは、先に切り出しておいても問題なく組み立てられます。最初にパーツを全て切り出す際に、「これは組み立ての際に間違えそうなだな」と感じたら、①〜③のようなことをしておけば大丈夫です。それでも作業効率は格段に上がると感じられると思います。
4. 切り出したハーツの保管方法
切り出したパーツは、ランナーごとに容器へ入れて保管しています。ガンプラ製作で使うマスキングテープを使って、ランナー番号をマーカーペンなどで記入し、貼り付けてどのランナーか分かりやすくしています。ポストイットのようなものでも代用できますが、粘着力が弱いので、私はマスキングテープを使っています。黄色のテープなので、黒のマーカーペンで記入すると視認性も高いです。蓋をして折れ曲がっても、剥がれることはありません。
組み立てを始めると、「目的のパーツを探すのが大変ではないか」と思うかもしれません。しかし、一つのランナーに含まれるパーツは、多くても30個程度です。
また、組立説明書にはパーツの形状がわかりやすく記載されています。そのため、私の経験では、切り出したパーツの中から探しても間違えることはほとんどありません。
左右対称などの紛らわしいパーツについては、あらかじめ裏面に番号を書いておけば一目瞭然です。
先にまとめて切り出すと、ランナーを何度も探したり、目的のパーツをランナー上から探したりする必要がありません。ランナーごとに流れ作業のようにパーツを切り出せるため、作業が非常にスムーズになります。
また、ランナーを何枚も机の上に並べたり、立てかけたりするスペースも必要ありません。積み重ねたランナーの中から、目的のランナーを探す手間も減らせます。
まさに、「手間いらず、場所いらず」です。
容器はどんなものでも構いません。紙コップなどでも十分だと思います。
私は主に、100円ショップで購入したプラスチックケースを使用しています。蓋がついてロックされますので、途中で作業を中断して、机を片付けないといけない場合、収納にも便利です。
大型キットを製作する場合は、大きめの容器が必要になるかもしれません。ただし、大型パーツは見分けやすいため、ガンプラの箱に入れて保管しておいてもよいと思います。
ヤスリがけの後にパーツを洗浄する場合も、ランナーごとに分けて保管していると便利です。容器ごとに洗浄・乾燥できるため、管理しやすくなります。私は、超音波洗浄機と山善の食器乾燥機を使用しています。

おすすめポイント:洗浄タンクの部分が着脱式なので、とっても便利。

おすすめポイント:温度が高くならず、プラモデルを溶かさないので、塗装派には最適。
5. 面倒な作業を先に行う事で、達成感が得られる。
先ほども触れたとおり、ガンプラ製作において組み立ては楽しい工程です。
一方で、パーツの切り出し、ゲート処理(二度切り)、ヤスリがけ、パーツ洗浄などは、面倒に感じやすい作業でもあります。しかし、きれいに仕上げるためには必要な工程です。
だからこそ、モチベーションが高いうちに面倒な作業を先に済ませておくことには、大きなメリットがあります。下準備が終われば、あとは楽しい組み立て、塗装、デカール貼りに集中できます。
「やっと終わった。さあ、ここから楽しい組み立てだ!」
このような達成感や安心感、そしてワクワク感を得られるのも、この方法の良いところです。
私自身、パーツの切り出し、ゲート処理、ヤスリ掛けまでは、「試練」のように感じることがあります。そのときは、ある意味、無心になって作業しています。
しかし、それらを終えたときには大きな達成感があります。そして、「これから楽しい組み立てが始められる」という気持ちになれます。
6. パーツ紛失には注意
一度にパーツを切り出す方法には、パーツを紛失してしまうリスクもあります。
そのため、パーツを入れた容器は、転倒したり、机から落下したりしない場所に置くことが大切です。
私も、作業中に容器をひっくり返さないよう、置き場所には注意しています。特に小さなパーツが多いキットでは、容器に蓋がついているものを使用すると、紛失の心配は少なくおすすめです。また、私の経験では、紙コップのように底の面積が狭いものより、上述の写真のような底の面積が広く、ある程度の深さがあるような容器(100円ショップのケース)の方が良いと思います。組み立てるパーツを探す際に、底の面積が広い方が探しやすいですし、ある程度の深さがあれば、探している途中に、他のパーツが外に飛び出してどこかに行ってしまう危険性も薄れます。
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7. 最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
組立説明書の順番どおりに、少しずつ味わいながら製作することが好きな方は、その方法でこれからもガンプラ製作を楽しんでください。
一方で、
- 製作途中で飽きてしまう
- なかなか完成までたどり着けない
- もっと効率よくガンプラ製作を楽しみたい
という方は、今回ご紹介した「最初にパーツをまとめて切り出す方法」も、ぜひ一度試してみてください。
すべての人に合う方法ではないかもしれませんが、製作スタイルの選択肢の一つとして参考にしていただければ幸いです。ガンプラの中でもパーツ数がとても多い商品の場合、最初にパーツをまとめて切り出すのではなく、部位ごとに必要なパーツを切り出すという人もいます。大切なことはガンプラ製作をストレスなく続けられる工夫をしながら、自分にあった方法で楽しんでいくことだと思います。
皆さんのガンプラライフが、少しでも楽しく、ストレスの少ないものになりますように。
なき爺

