こんにちは なき爺です。
ガンプラを製作している最中、小さなパーツがどこかへ飛んでいってしまい、青ざめた経験はありませんか?
特にRGのように細かなパーツが多いキットでは、指から滑り落ちたパーツが机の下や家具のすき間へ入り込み、見つけるまでにかなりの時間がかかることがあります。
パーツが1つでも見つからないと作業を進められず、取り寄せる場合も到着まで待たなければなりません。せっかく製作に集中していたのに、パーツ探しで疲れてしまうのは避けたいところです。
私も何度も同じ経験をしてきました。
しかし最近、パーツの紛失防止に役立つ意外なアイテムを見つけました。
今回は、腕の負担を軽くしながら、パーツの紛失防止にもつながったアイテムをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
1. 出会いは腕の痛み対策から
私はガンプラを製作する時は、机に固定したアーム付き10倍拡大鏡を覗きながら、作業することが多いです。
この時に、図のように両腕(肘と手首の間あたり)を机の端に当てて固定しています。これは手ぶれを抑え、細かい作業をしやすくするためでもあります。また、長時間作業を続けていてもあまり疲れません。
以前は特に気にならなかったのですが、日本に戻ってガンプラ製作を再開したところ、机の角に腕が当たる部分が痛くなってきました。そこで、タオルを細く丸めて机の端に置いてみました。多少は痛みがやわらいだものの、作業中にタオルがずれてしまいます。
「机の縁に固定できるクッションはないだろうか」と探していたところ、AmazonでDesk Edge Supportを見つけました。
購入したものは、中国のShantou Proton Engine Technology Co., Ltd.というメーカー(詳しい会社情報は不明)の「Sushret」という名前の商品です。厚み約20mm、奥行約103mm、幅約305mmのクッションが2個セットになった商品です。低反発素材のクッションで、裏面には滑り止めが付いています。さらに裏面がL字状になっているため、机の端にしっかりフィットし、作業中にずれることはほとんどありませんでした。実際に使ってみると腕への負担が軽くなり、「これは買ってよかった」とすぐに感じました。

2. ガンプラ製作中の偶然の出来事。パーツを落とした時に気が付いたこと
クッションを置いたことで、ガンプラ製作はより快適になりました。
ある日、RGを製作している最中に、2〜3mmほどの小さなパーツをうっかり落としてしまいました。
「机の下に落ちたかもしれない」と思って机の端を見ると、そこにはDesk Edge Supportがありました。クッションが机の手前側に壁を作り、パーツが机から飛び出すのを防いでくれていたのです。
私の作業机には、次のようなものを置いています。
- 机の上:WAVE製のカッティングマット A3サイズ2枚
- 正面:小物収納ケース
- 左側:モニター台
- 右側:パーツケース、作業用トレイ、ヤスリ用ケース、ハンディークリーナー
- 手前側:Desk Edge Support 2個
つまり、作業スペースの周囲には、ある程度の高さを持つ「壁」ができていました。
実際にパーツを落とした際も、机の外へ飛んでいくことなく、作業スペース内ですぐに見つかりました。このような出来事が2〜3回あったことで、パーツ紛失を防ぐには、作業エリアの周囲、特に手前側に壁を作ることが有効なのではないかと感じました。
3. 検証! パーツはどれだけ跳ねる?
「ガンプラのパーツはどれだけ跳ねるのか?」「机の周囲をどれくらいの高さの壁で囲めば、パーツの飛散を防げるのか?」 と思い、高校生の頃に習った物理を思い出して、もう少し深掘りして考えてみました。
ガンプラで使用されているプラスチックは概ね以下の通りです。
| 素材 | 特徴 | 主な使用箇所 |
| ポリスチレン PS | 硬めで加工・塗装・接着がしやすい。細かなモールドを成形しやすい。細い部分は折れやすい。 | 装甲・武器・外装 |
| ABS樹脂 | PSより粘り強く、衝撃に比較的強い。溶剤が強い塗料はひび割れ、脆化が起こることもある。 | フレーム・関節付近・強度が必要な箇所 |
| ポリエチレン PE | やや柔らかく、摩耗が少ない、粘着剤、塗装はつきにくい | ポリキャップ・ジョイント |
丸いボールなどの球体が、床に真下に自然落下し、真上に跳ね上がった時の跳ね返り高さは、以下の式によって計算されます。
跳ね返り高さ = 落下高さ x 反発係数の2乗
参考:反発係数とはね返る高さ(★) | 運動量と力積 | telvia演習ラボ
つまり、反発係数がわかれば簡単に計算できますが、実際には教科書のような単純な球体を真下に落とすようなものではありません。調べてみますと、反発係数は物体の素材や形状、跳ね返る面の素材や弾力性、表面の状態のみならず、落下速度・物体が回転しながら落下していたり、温度や当たり方などでも変化するようです。一方、物体が斜めに跳ね返る場合の最大高さは、真上に跳ね返る場合より高くなることは考えにくいでしょう。
実際のガンプラのパーツは形状が複雑で、回転しながら落下し、接触面の状態(表面の凹凸や弾力性など)にも影響されるため、実際の挙動にはばらつきがあります。
私は普段カッティングマットの上でガンプラを作っていますので、iPhoneのカメラのスロー動画撮影機能を使って、15cmの高さから、厚さ3mmのカッティングマットに、パーツを落とし、跳ね返った高さを測定しました。一つのパーツで、20回テストを行った結果は次の通りでした。
| ピース番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 画像 | ![]() |
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| 素材 | PS | PS | PS | ABS | ABS | PE | PE |
| 重さ | 54mg | 157mg | 220mg | 117mg | 282mg | 39mg | 206mg |
| 材質 | 重さ | 落下回数 | 最大跳ね返り高さ | 最小跳ね返り高さ | 平均跳ね返り高さ |
| ポリスチレンPS | 54mg | 20回 | 42mm | 7mm | 24.6mm |
| 157mg | 20回 | 50mm | 5mm | 23.6mm | |
| 220mg | 20回 | 36mm | 2mm | 17.3mm | |
| ABS樹脂 | 117mg | 20回 | 40mm | 5mm | 20.9mm |
| 282mg | 20回 | 42mm | 1mm | 18.8mm | |
| ポリエチレンPE | 39mg | 20回 | 61mm | 11mm | 35.7mm |
| 206mg | 20回 | 25mm | 1mm | 8.5mm |

テスト回数をもっと増やすと、より確かな考察ができると思います。しかしそれはテストで用いたパーツの場合です。ガンプラパーツはどれも形状が複雑で異なります。実験の目的が「パーツを失くさないこと」ですので、傾向が確認できれば良いと考えました。
今回のテストを通じて次のことが分かりました。
- どのような当たり方をするかによって、跳ね返り高さには大きなばらつきがある。
- PS/ABS/PEの素材による明確な差は確認できなかった。
- どの素材も重いパーツの方が平均跳ね返り高さは低くなっている。
- パーツは跳ね返る際に、回転しながら跳ね返っていた。
- 跳ね返った後、再びカッティングマットに落ちる位置は落下点から半径7cm以内であった。
- 跳ね返った後、再びカッティングマットに落下した際にはほとんど跳ね上がらなかった。
- 落下したパーツが遠くに飛ぶのではなく、遠くまで転がっていく場合があった。
この実験により、作業中にパーツを落としてしまい、紛失するのは、パーツが大きく跳ねてどこかに行くというよりは、転がって、どこかに行ってしまうことが多いという事がわかりました。つまり、作業周りを数㎝の高さで囲ってやることで、パーツ紛失の可能性はかなり抑えることができると思われます。
うっかり落としてしまったパーツは、実際には転がって机の下に落下したとしても、机の高さは70cm~80cm程度あるでしょうから、机から転がって床に落ちた場合でも、大きく跳ねて、どこかに飛んで行ってしまう可能性があります。
よって、机の端からパーツが転がって落ちないように何らかの壁を作っておくことは有効であると考えます。
4. 他のものでも代用できる
今回私が購入して使用しているDesk Edge Supportは、腕の負担を軽くしながらパーツの飛散も防げるため、個人的には非常におすすめです。
ただし、必ずしも同じ商品を購入する必要はありません。たとえば、以下のようなものでも代用できそうです。
- メラミンスポンジを机の端に両面テープで固定する
- 低反発スポンジやすき間テープを貼り付ける(ただし高さは2cm程度あった方が良い)
- 細長い収納ケース等を作業スペースの周囲に置く
- 一定の高さの縁のあるトレイのようなものに低反発のクッション(例:カッティングマット)を敷いてその上で作業する
机の左右や奥側には収納ケースなどを置きやすい一方で、手前側は空いてしまいがちです。だからこそ、手前に低い壁を作るだけでも、パーツの紛失防止効果が期待できます。
5. まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
いかがでしたか?
ガンプラ製作中に小さなパーツをなくすと、探すだけで時間と集中力を使ってしまいます。特にRGのような細かなパーツが多いキットでは、作業環境を整えることも大切です。
欲しいガンプラが手に入りにくい昨今、やっと手に入れたガンプラの製作中にパーツを失くし、製作を続けられなくなることほど、大きな絶望はありません。
私が購入したDesk Edge Supportは、腕を机の縁に当てたときの痛みをやわらげるだけでなく、机の手前に低い壁を作る役割も果たしてくれました。
- 作業中にクッションがずれにくい
- 腕を置いたときの痛みを軽減できる
- 机からパーツが飛びでたり、転がり落ちにくい
- パーツを探す範囲を机の上に絞りやすい
Desk Edge Supportのような専用品がなくても、スポンジやすき間テープなどで代用できます。
パーツをなくして作業が止まってしまうことを少しでも減らしたい方は、まずは作業周りを低い壁で囲む(特に、机の手前側に数㎝程度の低い壁を作る)方法を試してください。
快適なガンプラ製作環境づくりの参考になれば幸いです。








